あとがき
思えば私とヨハネ福音書との関わりは、大学の二回生の時にフィンランドの宣教師さんたちの天幕集会に出た後で、下宿に戻り、ポケット版の新約聖書を開くと「太初(はじめ)に言(ことば)あり、言は神と共にあり、言は神なりき」(ヨハネ1章1節)が目にとび込んできたのが始まりでした。だから、かれこれ60年近くもヨハネ福音書を読み続けてきたことになります。不思議なことに、その後も、学友たちとのヨハネ福音書の原典研究会や、コイノニア会の人たちとギリシア語の勉強をかねてヨハネ福音書を読む機会に恵まれています。この福音書に出合えて本当に良かった。今にしてしみじみそう思います。だから、このヨハネ福音書講話と注釈は、コイノニア会の人たち、新約聖書原典の研究会の市川喜一、水垣渉、久野晉良、田辺明子の諸氏に多くのお陰を被っています。これらの方々すべてに、心より感謝いたします。終わりに、今度の出版に際して助力してくれた妻久子に、ここで改めて感謝します。
2017年4月15日
著者
今回、改訂版を出すにあたり、改めて、主様の深い憐れみと導きを思い起こしつつ、ヨハネ福音書を信仰する方々にこの書を捧げます。
2019年7月7日 著者